彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「何を今さら…」


そう言いながら浬世也の体に目を向ける


あらら?でもなんか結構たくましくなってない?


中学の時はガリガリだったのにさ


2年しか経ってないのに、人って変わるもんだね


ってか男の子は一番変わる時期なのかな?



そんな私の視線に気づいた浬世也は私に向かって手を大きく広げた



「今なら無料で抱きしめてやるぞ?」


「は?お金くれてもいりません」


「あーん!?俺に抱きしめて欲しいって思ってるやつは結構いるぞ!?」


「はいはいはいはい、早く服着て座れ!ごはん食べるぞ」


「ちっ!」



浬世也はジャージを着て私の向かい側に座る


やっぱり浬世也とこういうやり取りは楽しい


何も飾らずにリラックスできる唯一の相手かも



「おー!オムライス!」


「いいから早く食べな!」


「いただきまーす!」



浬世也が嬉しそうに食べている姿をみると私も自然と笑顔になる



「うまい!」



放課後の沈んだ気持ちが嘘のように塗り替えられている



今だけはは全部忘れて浬世也と騒ごう



どうせまた月曜日、斗真くんに会ったら泣いてしまうかもしれないから






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