彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



私と浬世也を追い越して行った生徒達の背中が見えてくる



その間を縫うように、全速力で駆け抜ける



こんなに走ることなんてマラソン大会だってあり得ない



斗真くんが好きだという気持ち



それだけが今の私を突き動かしている



暫く走って校門を抜けると、校舎に向かう私の腕を誰かに思いっきり引っ張られた



「━━!?」



勢いがつきすぎた体は少し前のめりになって止まる



もしかして斗真くん?



そんな期待を込めて振り向くと、そこには今出来れば会いたくもない人が私の腕を掴んで立っていた



「何、そんなに急いでるのよ?」



「…っハァハァ…深雪ちゃん…ハァ…」



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