彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
私は深雪ちゃんの姿を確認すると露骨に眉間にシワをよせた
「…ハァ…何?今、忙しいんだけど…」
「そんなに急がなくてもまだ遅刻しないわよ?」
そういう問題じゃないんだけど
私はそう言いたい気持ちをグッと堪えた
ここで深雪ちゃんに余計なことを言うわけにもいかない
ここまで来て変に邪魔されても困るし
そう思って、私は黙って深雪ちゃんの言葉を待った
「斗真がいつ頃から校章を付けてないかわかったのよ」
「え?」
校章…
ああ…そのことかぁ…
「写真部で斗真のファンのコがさ、毎月1回は写真撮ってたみたいでさ」
「ふーん…」
「いつからなかったか、知りたい?」
深雪ちゃんは何だかすごく楽しそう
その校章、誰が持ってたか知りたい?って言ったら驚くだろうな
「別にどっちでもいい」