新撰組と少女

(お父様、お母様!!)

これは、小さいころの私?

ザシュっ
(うわああああ!!)
(あなた!!)
(お父様!!)

ザシュ
(きゃああああ!!)
(お母さま!!)

(ふん。おとなしく従っていれば
 こと穏便にすんだものを・・・。)

これ、なに?

真っ赤な液・・・
血?

(お父様、お母様!!)

この人が・・・・?

この人が私の両親を?


許さない・・・
その顔を絶対に私は忘れない!!


すう
目をあけると
渉様の顔が見えた

「起きましたか。体調はどうですか?」

「あ・・・。すみません。
 大丈夫です。」

「それはよかった
 ゆら、今日からゆらは私の
 娘です。
 ・・・一緒に暮らしてくれますね?」

「・・・はい。
 ありがとうございます。」

私は泣いた。
悲しくてか嬉しくてかは
分からないけど・・・
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