新撰組と少女
「さい・・・
 
 いて、傍にいてください」

「僕が、傍にいます
 だから、前に進みましょう?」

「はい・・・」

その後、ゆらさんは泣き終わった後

「すみませんでした、沖田さん。」

「いえいえ」

「あの、その・・・
 えっと、相談に乗ってくれてありがとうございました
 ああ言ってくれて嬉しかったです」

恥ずかしそうにうつむき加減で見てくる
ゆらさんを愛おしいと思ってしまった

僕はゆらさんと違って醜い人間なのに、

だけど、

そう思ってしまうのはいけないことなのだろうか?

今はまだ、沖田はゆらに対する自分の気持ちに
気づいていなかった。


ゆらにたいする自分の思いにきづくのはまた少し先のお話。
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