レボリューション剣の会湯の街解放同盟
これは、皮肉にも藤本から教わった事だった。
藤本は、自分自身の体験を話しながら僕に、色々教えてくれていた。
それが今役に立っていた。
藤本は、喧嘩は最後は、死ぬ気の人間が1番強いと良く言った。
相手を殺す気で行けとも言った。
次郎も最後は、気持ちと気持ちの勝負になると僕に、教えてくれた事があった。
藤本がもうまた接近しながらジャブを放った。
今度は、かなり気合いの入ったジャブだったが僕は、避けながら藤本の腹に前蹴りを入れた。
愛弓との空手の練習が役に立っていた。
藤本が前蹴りが効いたのか下がった。
僕は、前に出ながら拳を藤本のボディに何度も叩き込んだ。
藤本は、後ろに下がりながら僕の頭を掴むと頭突きを入れて来た。
ゴツとした音が頭の中に響き今度は、僕が下がった藤本は、そのまま頭を掴んだまま2発目の頭突きを入れて来た。
鼻の奥がツーンとして涙が出た。
僕は、このままでは、まずいと思い藤本の作業着のズボンのベルトを掴むと持ち上げて投げた。
僕と藤本は砂浜の上に転がった。
僕が藤本の上に馬乗りになってそのまま藤本の顔面に拳を叩き込んだ。
こういう時に、素人が下手に関節技に行かない方がいいと藤本自身が言ってた事だった。
3発目のパンチを入れようとしたらしたから何かが目に入った。
藤本が掴んで投げた砂だった。
僕は、一瞬目が見えなくなった。
藤本はその隙をついて起き上がった。