ナイショなダーリン-R&M-
「みく、おい」
ライトが目の前で手をひらひら。
あたしは本日、呆然とするばかりなんです。
なんじゃこの部屋―――
高級ホテルみたい。シャンデリアってあるものなの!?
それに、一体このリビング何帖あるわけ?
キッチンもピッカピカ。
「ね、他の部屋みちゃダメ?」
「別にいいけど」
あたしはバスルーム、お手洗い、和室、書斎、声をあげながら回った。
どの部屋も最高級なのが分かる。
あ、寝室……
大きいベッド。何人も眠れちゃいそう。それに……
「いいな……」
あたし、忘れてた。
ここがライトの部屋だって。
天蓋つきのベッドにうっとりしちゃって。
つい、油断しちゃってたんだ。