ナイショなダーリン-R&M-
ドサッ


押し倒されたあたしの目には涙が溜まっていた。
けれど、あたしは必死にライトを睨み付けた。

こんなやつに喰われるわけにいかない!


「そそるんだけど」


クッと笑って、青い瞳を閉じた。


「……っん……」


唇が重なり、体温を感じてしまった。
ジタバタ、したって強い力に適うわけがない。

両腕を片手で簡単に束ねられたあたしは、瞬きも忘れてライトを見つめていた。


長くて甘い、キス。

舌が割り込んできて……


「……っは……」


何度も重ねるその温もりに、あたしは骨抜きにされそうだった。

こんなやつ、嫌い。

大嫌い。


分かってるのに。
逃げなきゃ、いけないのに……

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