恋色語
◇第一章◇

手のひら


夢…。

まただ。またこの夢だ。白くて綺麗なワンピースを着た女の人が私を手招きしてる…。


この何もない、白一色で霧がかかったような空間で。

顔は見えない。白い霧がかかってて…口元だけが見える。


あなたは誰なの?


その差しのべた手を掴もうと私も手を伸ばした。
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