恋色語
バカな事…ねえ。新聞部とかバカな事しかしてない気がする。というか、真面目な事でもバカな事にしてるんだ。それでみんな笑って…楽しくて…。

片桐は一点をみつめたまま動かなかった。何を考えてるかは分からないけど、何だか少し笑って見えた。


「分かった。姉さんがどんな人だったのかとか理解できた。ありがとう」

「ございました、ね。ったく敬語知らないんだから」

「うるさい少々いいだろバーカ」

「はいはい終了。何だか元気になって良かったわ。それじゃ私は先に教室戻るわね」


そして高梨さんは先に出ていった。片桐はまた少し考えた後、口を開けた。


「あのさ旭…」

「ん?」

「連絡先…教えてくれるか?」
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