やさしい手のひら・前編【完結】
「きゃあ~海最高ぉ」

7月の海はとても暑く泳いでいる子もいた

「由里、疲れたね。なんだか私もういいや」

なんだか海を見ていると、
すべてのことが馬鹿らしくなってきた
好きだけど、
愛しいけど、
もうどうにもならない
理由があったとしても、
もう信じることが出来ない

「亜美、私決めた!」

「うん?何をー?」

「別れてやるぅ~」

なぜか2人で大きな声で叫んでいた
それがたまらなくおかしくて、大笑いした

♪♪♪♪~

私の携帯が鳴った

『着信 凌』

「由里、由里。どうしよう。凌から電話だ」

「でたら?用件だけ聞いみたら?」

コクンと頷き電話にでた


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