極悪彼氏
どうしたらいいのかわからなくて、鬱陶しそうな前髪を退かすと熱っぽいことに気がついた。



「コタロー?熱い?」

「寝かせろ…」

「ん、ごめん」



あたしの手を握ったままスースー寝始めたコタローはやっぱり熱くて。



寝ながら抱きつくのも当分お預けだとガッカリした。



しばらくそのまま寝かせておいて、コタローの顔を見てた。



「くっ…」



たまに眉間にシワが寄り、痛そうな顔をする。



どうやら寝返りもムリみたい。



あたし、帰っていいのかな…。



最近泊まりすぎだってパパに言われたんだよね…。



でもコタローは心配だし…。



帰るなんて言いだし辛い…。



「うっ…」

「コタ!?」

「…………あちぃ」

「熱あるみたいだよ?大丈夫…?」

「そんなに痛くねぇよ」

「あたし…いた方がいい?」

「今日は帰れ。明日も明後日も来なくていい」

「なんで!?」

「構えねぇ」

「でも…」

「俺の言うこと聞けたら彼女にしてやるよ」



ま、マジで…?



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