極悪彼氏
優しそうな顔して、実は怒るとすごく怖い。



お兄ちゃんは中学時代によく殴られてた。



休みの日はいろんなとこにつれてってくれて、旅行もたくさん行った。



パパは大好き。



あたしは昔からパパにこんな感じだった気がする。



たまには優しくしてあげようかな…。



「具合悪いなら寝たら?」

「でもパパ、仕事がね…。知り合いの会社に書類持ってかなきゃいけないし」

「あたしが持ってってあげようか」

「いいの!?なんで…?」

「親孝行?」

「じゃあお言葉に甘えようかな。取引先とかじゃないから。夢羽が行くこと、伝えておく」



こうして夢羽15歳、初めてのパパのおつかいです。



教えてもらった住所に向かって歩き、バスにも乗った。



着いたところはパパの小さな会社とは違って大きなビル。



知り合いって言ってたけど…どんな知り合いですか。



うち、セレブじゃないんですけど。



受付で名前を言うと社長室まで案内された。



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