極悪彼氏
夢羽のオヤジ以来、久しぶりにまともな殴り合い。



相手になんねぇ3年とはやっぱり格が違う。



あっちも本気でくるから俺も本気。



バッシバシ当たるイズルとツキトの攻撃は実際マジで痛い。



「やめてくださいよっ!!ゲンジさんもいなくて誰も止めらんねぇのに!!」

「だったら黙ってろよ1年坊主が」

「おかしいですよイズさん!!」



数分殴り合った末、ふたりは教室を出て行った。



第一段階終了。



「コタロー…」

「口ん中切れた…」

「あのふたりどうしたの…」



お前、いろいろ知ってんだろ…。



大体の予想しろよ…。



「知らねぇよ。何だよアイツら。胸くそわりぃ」

「あたしゲンちゃんち行くからね」

「あぁ、ゲンジによろしく言っとけ。誰か美菜送ってやれ」



2年のひとりが美菜を送ってった。



俺はソファーに戻り、雰囲気の悪い教室でイライラのタバコ。



「小田切さん…」

「ほっとけよ。ゲンジもいねぇのに問題起こしやがって」



とか言ってみる。



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