極悪彼氏
人生が楽しい。



今日という日が楽しい。



夢羽といて楽しい。



楽しいがいっぱいで、このまま壊れてもいい。



「背中も洗えよ~」

「わかったよ」

「なぁ、お前って俺の何がいいんだ?」

「言わなきゃダメ…?」

「誕生日なんスけど~」

「ずるいよ、それ」



この先離れたくないから。



夢羽が俺といる理由が知りたい。



「純粋なとこ…」

「は?」

「全部に純粋で、カワイイとことか…守ってくれるとこも好き…。それとあたしがコタには必要でしょ?」



偉そうなこと言いやがって。



だけどそれは当たってる。



俺には夢羽が必要だ。



「逆に聞くけど、コタちんはあたしのどこがいいの?」

「教えない」

「自分は聞いたくせに~!!」



シャワーを浴びたらベッド直行。



服なんか最初から着ちゃいない。



「今日ダメかも…」

「なにが」

「コタローに酔った…」



いただきます。



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