Sweet bitter
「あ、の…」
「ん?」
課長はギュッとあたしを抱きすくめる。
「……お部屋…どこを取ったんですか…?」
あたしは課長の背中に腕を回した。
「部屋?あぁ、ロイヤルスイート取ってあるよ」
「!ロ、ロイヤル…?」
あたしはびっくりして顔を上げた。
ロイヤルスイートって何!?
かなり高いんじゃ…
「カナが喜んでくれると思ったんだけど…嫌だったかな?」
課長はあたしの首筋を撫でる。
「い、いえっ…!むしろかなり嬉しいですけど……お、お金が…」
そう呟いたあたしに、課長はクスクスと笑い出した。
「カナは欲がないね。別にいいんだよ、俺が勝手にそうしたんだから」
課長は困ったような笑顔であたしを見下ろす。