【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
予想は出来ていたが仕事に戻ると部署がざわめいていた。
「主任、何で言ってくれなかったんですか? あの神谷グループを怒らせたこと。」
「それは・・・」
「まさか木崎君が神谷グループの後継者だったなんて。部長木崎君に仲介役を申し出たみたいですよ。」
「何でそれを・・・?」
「部長が言ってましたよ。近々木崎君はここを辞めることになるから引き継ぎ頼むって。」
「決っまたわけじゃ・・・ 」
「その事で木崎君は主任を呼びつけたんですよね?」
翡翠と琥珀に交互に視線を向け質問を投げかける。
なんて答えようにも琥珀の表情からは怒りしか読み取れずその怒りは社員に先回りまでして根回しした部長に向けられていた。
その想いは翡翠も同じだった。
「まぁ・・・ でもまだ決まったわけじゃ本当になくて・・・」
翡翠と琥珀の関係よりも琥珀が神谷グループの後継者ということが衝撃的事実として伝わっていく。
翡翠自身も琥珀が神谷グループの後継者と聞いたときは衝撃的だった。
それほどに神谷グループといえば誰もが耳にしたことはある名前だった。
その神谷グループと琥珀の間に何があったのか、想像もつかない。
その何かを抱え込んだまま琥珀は神谷グループに乗り込んでいった。
「俺を信じて待ってて・・・」
そう翡翠に言い残して。