【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

 「翡翠俺たちやり直さないか?」

男は口から細く長く白い煙を吐くと簡単な事のように口にする。
男の言葉は妻ありきの話で翡翠に愛人になれという事だ。

男にとっての都合のいい女。
あの頃と何も変わらない。
その証拠に翡翠を抱く間も男の指には指輪がしっかりと光っていた。

 「奥さんと別れられるの?」

そんな意地悪も本気で言っている訳ではない。
男の本心など分かり切っている事だ。

 「あいつとは別れるつもりはないよ。今の生活だって捨てるつもりもない。だからってあいつに恋愛感情があるわけでもないよ」

 「酷い男。」

 「そんなの今知ったわけじゃないだろう。」

男は翡翠の前で開き直っていた。
男は翡翠の顎を持ち上げると唇を強引に重ねた。
煙草の匂いが男の口から翡翠の口へと流れ込む。

翡翠にNOという選択枠は用意されていないようだ。




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