【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

そしてまた男は翡翠の中で絶頂を迎えていた。
荒い呼吸に汗ばんだ肌。

翡翠はそんな男に微笑んでみせた。
そして耳元でつぶやいた。

そして男は地獄に落ちた。

男から愛しているから・・・
そんな言葉を聞いていたらきっと違っていたんだろう。
でも男はあの頃と何も変わっていなかった。

あの雨の日から何も・・・
翡翠を犠牲にして手に入れた幸せさえも道具としか見ていなかった男。

もちろん男が何を言おうが、愛を語ろうが男とやり直す気など翡翠にはなかった。
男の本性も翡翠にはちょうどよかった。

残酷になれるから。
男なんて信じない。
愛なんていらない。

そう悟ったあの時のように。


男は翡翠を残したまま部屋を後にした。
翡翠の前から逃げるように男は部屋を飛び出していったのだ。



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