【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
男が出ていった部屋で翡翠もまた抜け殻になっていた。
男の驚いた顔が瞼の裏にしっかりと焼き付いていた。
翡翠もまた男のその顔を一生忘れる事はないだろう。
朝日が昇るころ無気力の身体で起き上がり男がテーブルに置いていった万札の諭吉を数えていた。
20人近い諭吉は翡翠の値段。
男が残したせめてもの償い。
「馬鹿みたい。」
翡翠はテーブルの上に諭吉を置くと自分の財布から支払いをすまし、部屋を後にした。