【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

 「葛西君、ブーケとブートニアの確認お願い。」

あの日琥珀と想いを確かめあってから2週間。
琥珀が抜けた穴は思っていたよりも大きく翡翠は仕事に追われていた。

引き継ぎを終えると琥珀は退社しそれ以来連絡を取っていなかった。
翡翠も琥珀の後任への指導もあり毎晩帰宅するのは深夜を回っていた。

以前は琥珀がいることが当たり前になりつつあった翡翠のマンションは、深夜帰ってくる翡翠を暗く静まり返った状態で迎え入れ「ただいま」に答えてくれる声もなかった。

それでも琥珀を想うと不安よりもどこか温かい気持ちになれる翡翠がいた。
琥珀を信じて待つと決めていたから。



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