【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

音をたてないように… 
息を殺して…

そっとベットから抜け出す。

途中脱ぎ捨てたスカートを拾い、ブラウスを拾い、ジャケットを拾い。


このまま…

このまま…


玄関までたどり着けたら…



 「起きてたんだ。 主任」

もう少しだったのに。

もう少しでこの空間から逃げだせたのに。


 「なんで…」
   
 「覚えてないんだ。 誘ったの主任だよ」


ハ―――!!!!!

翡翠にとって忘れていた方が幸せだった記憶の扉を琥珀はお構いなく悪魔の笑みを浮かべながらこじ開ける。



なんでわたしがあんたを誘わなくちゃいけないの??

覚えてないからって好き勝手言わないでよ!!


翡翠は叫びたかった。
だけど記憶がないということが翡翠によって最大の弱みになっている。

その間も面白いものでも見るように琥珀はベットに肘を立てて、翡翠を真っ直ぐ見つめながらしゃべり続ける。


 「何も言えない主任もかわいいよ。」


翡翠を挑発しながら琥珀は何も身に着けていないまま、ベットから起き上がり隠すこともなく翡翠に近づく。

 「あっあんたね///」

翡翠は逃げるように玄関のドアに手をかける。


 「知りたくないんだ。何でこうなったか?」

 「知りたいけど、その前に何か着てよ」

 「今更じゃない?? 昨日はあんなに燃えたのに」


 「そんなはずない!! あんたが言ってることが100%本当の事だとは証明できないでしょう?」

 「出来るよ」

 「出来るわけないじゃない・・・」

 「その子に手出して泣かせるくらいなら、わたしにしなさい!!って命令したの主任だし。」


命令??

何それ??





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