【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
後ずさりしても密閉された狭い空間。
すぐに背中は壁で、琥珀の両腕が壁に追い詰められた翡翠の両脇を支配し翡翠の自由を奪う。
「あんた、人が来たらどうすんのよ!!」
「見たいやつには見せとけば? 俺は構わないよ」
口角をニッとあげ、だから何??みたいな顔で翡翠を眺める。
天性のチャラ男だ・・・こいつ。
何を言っても無駄っ。
「私が困るの!!」
部長と正反対の琥珀の態度や行動に戸惑いを覚えつつも強気で琥珀を睨みつける。
「怒った顔もかわいいよ。」
「なッ・・・うぅ・・・」
殴り掛かろうとした翡翠の右手は至近距離の琥珀にさえ届かず、簡単に抑えつけられる。
悔しさで唇を噛みしめる翡翠をあざ笑うかのように、
憎たらしい笑みを浮かべた琥珀が簡単に唇を奪う。
今のこの状況は確実に危険かつあり得ない状況で・・・
エレベーターの扉がいつ開くかわからないスリリング。
琥珀から逃れようともがいてみてもシャツにシワをつけるのがやっとの抵抗。
早くこの状態から解放されたい反面、このまま扉が開くことなく、エレベーターが上昇するのを願うしかない翡翠がいた。