【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

どんなに孤独で暗闇の中にいても朝は光とともに必ず来る。
そして何もなかったかのように自然と日常の生活に戻っていく。


 「おはようございます。」

 「おはよう。」


昨日翡翠を抱いた男は上司として翡翠の前に立っている。
キレイに磨かれた靴にシワ、埃のひとつもないスーツ。


凛とした立振る舞いで部下に指示し業務をこなす。


 「宝城君ちょっと部長室まで。次回のブライダルフェアの企画書について」

 「はい。」


一瞬昨日の事を思い出していた翡翠を見抜いていたかのように部長が翡翠を呼びつける。


 「主任、俺けっこう嫉妬深いんで。」

仕事モードに切り替えて資料をまとめていた翡翠の耳元で悪魔が囁いた。


 「何言ってんの仕事中よ」

大声を上げてしまいそうな衝動を抑えて、机に向かったまま琥珀の囁きをさらっと流した。


 「そうですか? 今日の主任、部長見る目女の目してますよ。」

 「そんな訳ないでしょう!!」

そんな目で私・・・部長を。

琥珀の言葉にハッとして琥珀を睨みつけた。

 
 「俺の事もちゃんと見てよ」
 
 「あんたね・・・」

琥珀の表情があまりに寂しげで何も言えなくなる。

確かに部長に抱かれている間この男との事を思い出していたのは事実で。
琥珀とのことは忘れたいと思っていても身体はそれを望んでなくて・・・。

だからってあんたのチャラさには騙されないんだから。

あんたの言葉なんて信じる訳ないじゃない!!






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