【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑
琥珀の存在は本当に翡翠のペースを乱していく。
土足で踏み込んで足跡を確かに残していく。
「なんであんたまでついてくるのよ。」
「その企画主任と俺で進めていく企画ですよね」
「だからって呼ばれたのは私。」
「主任にとって俺は2番目でも、俺の目の前ではふたりっきりにはさせませんから」
「仕事だから・・・」
呆れて何も言えなくなる。
部長室の前で深呼吸。
ドアをノックしながら琥珀にここで待っててって合図をする。
「失礼します。 部長あの・・・ 木崎君も同席したいとのことなんですがよろしいでしょうか?」
「その企画は2人で進めていた企画だったね。こちらの配慮が足らなかったようだね。 木崎君も呼んでやってくれ」
「それがもうついて来ていまして・・・」
ドアの向こうでGOサインを待っていた琥珀は翡翠のGOサインを確認すると、ネクタイのズレを直してさっきまでのチャラさなど感じさせないマジな顔を見せる。
こいつにもこんな顔出来るんだ。
翡翠の脳にインプットされていた琥珀はチャラ男で浮かぶ顔といえば悪魔の笑顔。
いつもいい加減で・・・ 子供で・・・
でも今は・・・
目の前にいる琥珀が急に男に見えた一瞬だった。