【完】 SECRET♥LOVE 危険なアイツの危険な誘惑

 「俺もさぁ・・・愛してほしかったんだ。 俺、母親の顔覚えてないんだよね。 俺が小さい頃に男作って出て行ったきり。我が子より男の方が大事何て笑っちゃうだろ? 女ってみんな愛欲に溺れるどうしようもない生き物だと思ってた」

 「・・・・・。」

 「愛したら負けだって。愛しても裏切られるんなら愛さなければいいって。女なんて腐るほどいるんだから愛さなくても寂しくなんかないって思ってた。 でも本当は愛されたかったんだと思う。どうしようもない母親でも・・・なんてな。あーーー!! つまんない話ししてしまったな。」


琥珀の大きな手が翡翠の頭を包み込む。
そっと胸元に抱き寄せて泣き崩れた翡翠の顔を隠した。

静かに時間が流れていく。

琥珀の心臓がドクンドクンと心地良い鼓動を響かせて温かいものが翡翠を包んでいく。

 「本当の私はすごく弱くて、だれかにそばにいてほしくて・・・だけど怖いの。裏切られることも失うことも・・・ 私ね結婚を考えていた人に捨てられたんだ。上司の娘と結婚するからって。私って都合はいいけどウザいんだってさ。 」

琥珀の胸元に顔を埋め、琥珀のシャツを握りしめる。

 「主任ってさ・・・男運最低だよな。」

 「なっ。」

 「だって主任の良さがわからない最低な元彼に、不倫をするような男、極めつけは女を信じられない俺・・・」

 「ほんと・・・最低。」

 「それでも主任となら変われそうなんだ。」


琥珀の顔がそっと重なって、唇に温もりが流れ込む。
涙の味でしょっぱくて・・・

それでもお互いの存在を確かめあうように・・・


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