Love♡LDK
「これは、先日行われたRainbowさんのライブ会場近くで僕が見つけたんです」
報道陣はさっきよりもザワザワし始めた。
「また、その日のライブでは、様々な暴言が聞こえてきました。“早く消えろ”、“ブスは死ね”、“お前らはこの世に必要ない”・・・。この言葉を言った人達は全員、SweetLoveのうちわを持ってました。僕の予想だと、先程の映像の様にSweetLoveファンの方にRainbowを消すように誰かが伝えたんだと思います。そしてその“誰か”が―――――」
俺は、隣にいる奴を見た。
怒りと驚きを含んだ顔。
へっ・・・。
俺の満奈ちゃんにこんな事するからだ。
「もうお気づきの事でしょう。松本アリアさんと、映像にもいたSweetLoveのリーダー兼グループの令嬢、加賀谷玲華さんです」
「でたらめ言わないでっ!」
松本がヒステリックな声を上げた。
タコみたいに顔を真っ赤にして、俺を見た。
「今日は、私と流川くんの交際宣言の会見でしょう!?」
「でもそのような事はどこにも書いてませんよ?」
圧力をかけるようにニコッと笑った。
「この映像は合成よっ!でたらめよっ!」
報道陣に訴えている松本。
しかし彼らは聞く耳を持たず。
呆れ顔で松本を見ていた。
それでも、まだ言うか・・・。
「では、こちらへどうぞ」
俺の一声で、3人の人が会場に現れた。
2人はあの映像に映っていた10代の男女。
そしてもう1人はまだ小学生の女の子。
10代の女にマイクを渡す。
「ちょっと貴方・・・、私たちを裏切るつもり!?」
「裏切るという事は、やはり関わっていたんですね」
「・・・っ!」
明らかにしまった、と言う顔をしている。
「私は・・・、松本さんと加賀谷さんに脅されてました・・・」
そう言う女の手は震えてた。
「大丈夫です。続きを話してください」
優しく笑いかけると、女は安心したかのように続きを始めた。
「ナイフを出されて・・・、“やらなきゃ死ぬのはあんただよ?”って言われました・・・」
「ありがとう」
次は男の方だ。
さぁ、松本アリア。
いつまで耐えられるかな・・・?