Love♡LDK

「僕も彼女と同じです。あと僕の友達は、玲華ちゃんにRainbowを殺すように言われていました・・・」
「・・・っ・・・、ありがとう」

殺せ、と命令したのか?

そんなに自分の名前、顔、地位を汚したくねぇのか。

案の定、松本は「嘘よ!」と否定するだけ。

・・・だったら俺が引きずり落としてやる。

それに満奈を殺したら・・・、タダじゃ済まさねぇな。

最後は、小学生の女の子。

学年を聞いたら、1年生だと聞いてびっくり。

「私は、Gドームの最後の公演に行きました。Rainbowはとても可愛かったのに、怖い人達が酷い事をいっぱい言ってました。卵が投げられて絆ちゃんが、カッターで手を刺されて痛そうでした」
「・・・ありがとう」

小学校1年生なのに、はきはきと喋っている。

この子はRainbowのファンらしい。

それにしても・・・。

Gドームの最終公演。

卵が投げられた。

橋本先輩の手をカッターで刺された。

聞けば聞くほど、辛い真実。

背けたくなるような現実だった。

・・・・・・!

パズルが全て合わさったかのような気持ちになった。

あの日・・・、Gドームの最終公演から帰って来た満奈。

あんなに積極的だったのはやはり・・・、自分の居場所を求めてたから?

受け入れがたかったから?

いろいろと考えていた、その時。

―――――バァン!

会場のドアが、勢いよく開かれた。

「これ・・・、これはどういう事ですの?」
「うちの玲華がこんな事するわけないじゃないかっ!」

そこにいたのは、2人の親子。




―――――加賀谷グループの社長、加賀谷透。

―――――SweetLoveのリーダー兼令嬢、加賀谷玲華。


「加賀谷さん、“うちの玲華”さんがこんな事・・・したんですよ?」
「何故言い切れるんだ?」

その言葉に、待ってましたとばかりにニコリと笑う。

「聞いたからですよ。貴方の事を―――――」

ゲームオーバーだ。



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