Love♡LDK
「お前の名字は“流川”だろう?なのに何故・・・!」
悔しそうな顔を見せる加賀谷社長。
そりゃそうだよな。
如月財閥は加賀谷グループよりもかなり大きな会社だからな。
まぁ、‟Cherry I”には負けるけどな・・・。
「僕の母親、現在は流川ですけど旧姓は如月なんです。御存じありませんか?如月千歳」
「あっ・・・!」
流川千歳は俺の母親。
如月千歳は如月財閥の社長。
俺の母さんは、2つの顔を持っている。
・・・俺もか。
いろいろと違うけど。
まぁ、それは置いといて。
「・・・と言う事は、流川美鈴さんも・・・」
「はい。姉は令嬢ですね」
きっぱりと答えた。
「パパ?」
「玲華・・・、お前はなんて事をしたんだっ!」
―――――ボカッ
「きゃあ!」
・・・はっ!?
今の状況に目を疑った。
加賀谷社長が、加賀谷玲華を・・・殴った。
何故?
あれだけ「うちの玲華がこんな事するわけがない」って言ってたのに・・・。
俺の地位の方が上だと知ったからか、今度は俺についてきた。
とことんずるい奴だな・・・。
そう思いながら加賀谷親子を黙って見ていた。
「何故殴るんですの?」
「馬鹿野郎!お前・・・、如月財閥の御曹司に逆らえる訳ないだろうがっ!」
―――――プチっ
はい?
逆らえないから、俺の方に来た・・・とでも?
じゃあ、秘密兵器投入~♪
「加賀谷さん」
「はっ、はい!なんですか流川様!」
ムカつく・・・。
“如月財閥の御曹司”の肩書きを知ったとたんに、ガラリと態度を変える。
そう言うの、大嫌いなんだよねぇ~。
「では、もう1つの秘密を教えます」