Love♡LDK

「メンバーも最初は乗り気ではありませんでした。でも玲華が“私の言う事が聞けないの?”と脅して・・・。渋々承諾したメンバーの顔は今でも覚えています」

自己中心的。

加賀谷玲華も自分が一番偉く、一番可愛いと思い込んでいる。

「それから私は玲華に100万円を渡されて、“Rainbowのライブチケット買って来て?出来るだけたくさんね”と言われました。私はその時、玲華は自分を汚さないでこの作戦を成功させるんだ、となんだかやるせない気持ちになりました」

・・・。

マネを使ってチケットを購入か。

100万円もあれば、何枚買えるんだ?

まぁ、それはともかく。

「ライブ会場内での話は、Gドーム最終公演が中止になった直後に聞きました。“橋本絆に怪我をさせた”と」

それからも彼女の話は続いた。

松本アリアも呼んで手を組んだ事。

SweetLoveのメンバーと一緒に書いたファンレターの事。

SweetLoveファン達を集めて秘密の会議を開いた事。

全ての事は、加賀谷社長には伝わってない事。

それらを話し終えたとき、早瀬さんの目には涙が浮かんでいた。

「もっと早く止めるべきでした・・・。玲華も、SweetLoveのメンバーも」

その涙には嘘はない。

早瀬さんだってずっと苦しんでいた。

だけど、上からの圧力に負けて、何も言えずにここまで来たんだろう。

「大丈夫です。今晩に全てが決着し、全てが終わりますから―――――」

俯いた早瀬さんに、そう告げた。




「これが、全ての真実ですね?加賀谷玲華さん」
「お前はSuperStarの流川隼斗だな?事務所に言ってお前の事なんか消してやるっ!」

俺は加賀谷玲華に聞いたのに・・・。

加賀谷社長は怒るわ、俺を消すと言いだすわ・・・。

ホントにめんどくせぇな。

本来ならあまり言いたくねぇんだけど、仕方ねぇな。

まぁ、両親にも姉貴にも言ってあるしいいよな。

「貴方に僕を消せるんですか?」
「当たり前だっ!私を誰だと思ってる!」
「加賀谷グループの社長ですよね?ですが、貴方に僕を消すことは出来ません」
「何だと!?」

はははっ・・・。

怒れ怒れ。





「だって僕、あの“如月財閥”の御曹司ですから」




「なっ・・・、何!?」

顔が真っ青になってる社長。

ははっ。

楽しいなぁ~♪



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