Love♡LDK

これを知ったら、コイツらどうなるんだろうな?

はははっ。

反応が楽しみで仕方ない。

「では、どうぞ。入って来てください」

―――――コツコツ

会場に、1人の男が現れる。

その人を見て、加賀谷社長は驚きの声を上げた。

「さっ・・・、桜井社長!」

そしてペコペコと頭を下げた。

今更、そんな事しても無駄だけどな?

「本日は何故、このような所へ・・・」
「まだ、お気づきにならないのですか・・・?」
「はいっ?・・・あっ・・・」
「・・・?パパ、何よ?」

どうやら加賀谷社長は気づいたみたいだ。

加賀谷玲華は分からないみたいだけど。

そう、彼こそが。

「‟Cherry I”の社長であり・・・」

あ~あ。

なんだか、この先を言うのがもったいねぇな。

でも、コイツらを説得するため。

大きく息を吸った。






「Rainbow・桜井満奈の実の父親です」





加賀谷玲華の目が、大きく見開かれるのが分かった。

それと同時に。

―――――バァン!

再び、大きな音を立てて開かれる会場のドア。

そこにいたのは・・・。

紛れもなく、ここにいる‟Cherry I”の社長の娘である。

俺の愛おしい彼女である。




―――――桜井満奈だった。


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