【短編】阿呆と馬鹿の関係
課題のプリントを解きながら、並ぶ文字にイライラする。
何書いてんのかサッパリわかんないんだけどっ。
机に肘を付き、掌に乗せた右頬が変形する。
何気なく、窓の外を見た。
部活に残る子や、楽しそうに帰る子。
羨ましいなぁ~。
あたしも帰りたー……え!?
辺りを見回していたあたしの目に、
柚木と石川さんの姿が飛び込んで来た。
目を大きく見開き、頬に当てた手を退かす。
楽しそうに、話す2人の姿だけ。
それだけしかわからない。
もしかして……もう?
ちょ、ちょっと待ってよ。
教卓へと顔を向けると、現国のおじいちゃん先生が眠そうに教科書を眺めている。
今、飛び出すのは無理だよね。
なら……。