ヴァイブ
父からの束縛から逃げ出したかった…

母を働きに誘ったと言うのが

あのSexをしてた男。

家での出来事をその人に話す度、

母は救われる気がして…

体の関係を持つまで時間はかからなかった。


父への罪悪感はなかったけれど

私に知られる事は恐れていた。


それなのに、

一番、最悪な形で知られてしまう。


父と寝てる部屋で、別の男とSexするのは、

父に対する反発の気持ちが大きかった。


家を出て行く時、

私を連れて行きたいと申し出たけれど

浮気した母が悪いから。と私を引き取らせてはくれなかった。




「私がもう少し我慢すれば良かったのかもしれない。

だけど…限界だったの…

理由はどうあれ、七海を置いて出て行ったのは、

どんなに悔やんでも変わらない…っ。」

涙声で言葉を詰まらせる母。


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