ヴァイブ
ソファーの横に置いてある鞄から携帯を取り出して、

時間を確認すると、朝の六時。


昨日、夕方まで寝てたのによく寝れたな。

自分に関心した。


塩鮭だっけ?

食べたいって言ってたの。

あと、味噌汁と…

冷蔵庫を開けると、魚と肉ばかりがたっぷりと蓄えられてる。


仕方ないから作ってあげるけど…


わざわざ仕方ないって言うのは少しの強がりかもしれない。
ってのは、どうでもいい。


まだ、朝の六時。

タカミ レイジが起きるのは、昼の三時。

まだまだ、時間あるじゃん。


それまで、何をしてろと…?


「はぁ~。」

ため息を出しながらも、

私は、アルコトを思い付いていた。


一回出ちゃったら、鍵がないから入れないし。


この広い家の中でも、回ってみるか。




玄関から近いドアは、響の部屋か。

寝てるのか?

まぁ、いいや。


その他に、使われてない部屋がふたつ。

…バッチリじゃん。

私の計画が実行されるには、部屋は必要だしね。


後は、トイレ、お風呂…


一時間もしない内に、見終わってしまって

もう一度、そっとタカミ レイジの部屋に入って近付いた。

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