阿鼻叫喚
笑顔を浮かべたピエロの胴体には、円錐形の大きな針が刺さっていた。
よほどバランスを取るのが難しいのか、ピエロは時折よろけていた。

少年は針を抜いた。
ピエロの腹には、ポッカリと大きな穴が空いていた。

「痛くないの?」

少年は訊いた。

するとピエロは答えた。

「君こそこんなとこに穴を開けて痛くないのかい?」

ピエロは少年の耳のピアスを指差しながら、ケラケラと笑っていた。

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