キレイをつくる保健室
「確かに花崎は服装がだらしないところはありますが」
ほら。塚田、そんな彼女があなたは好きなの……?
塚田はまた額をハンカチで拭いた。皮脂を再び額に塗り付けているだけ?
わらえる光景だけど、塚田はシリアスだ。
「僕は、花崎のちょっとだらしないところも、彼女の個性だと思います」
へえ……本当に。
塚田、好きなんだ。ナミのこと。
あたしは嫌々ながら、も一度、塚田を観察した。
悪いけど……。