龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
暗いのは嫌い

怖いから嫌い

もう魔女はいないけど、暗闇に一人でいるのは嫌


それにしても、わたし、結局夏休みからずっとここで寝てない?

どうも圭吾さんに上手く丸め込まれてる気がする。


まあ……いいか

圭吾さんといる方が落ち着くし


ウトウトとして、次に気づいた時には、暗闇の中で圭吾さんの腕に包まれていた。


ホッとして体を擦り寄せると、低い笑い声がした。


「志鶴、自分が何してるか分かってる?」

「うん。圭吾さんに抱かれてる」

「僕が好きかい?」

「大好き」

「じゃあ、君に触れてもいい?」

「いいわよ」

「いつもより、もう少し多く触れても?」


意味が分からなかったけれど、言われるままに返事をした。


「いいわ」

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