王子様の下僕
「どうして私にだけ言ってくれなかったの?
パパが前からそういう話があったんなら
言ってくれればよかったのに…
そしたらまだ心の準備が出来たのに…
なんでそんなに急なの?
ねぇ誰か教えてよ」
俺はいてもたってもいられず
「お邪魔します」
靴を脱ぎ捨て階段を駆け上がり
一目散にブタ子の部屋に入った
「なぁブタ子」
布団を被っている
さっきはあんなに平然と装っていたのに…
やっぱり両親から聞いて実感すると
ショックだったのだろう
俺はどうするべきなのだろうか…