愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「そうなの? へぇ……まぁいいや。 大河まだ起きそうにないし、起こして準備終わったら昨日の宴会場来てね」
「え? 朝からなんかやるの?」
「バーベキューだって。 てかもう昼過ぎてるよ?」
驚いたように目を見開く菜穂。
「嘘、もう昼⁈ 大河離して、起きて! 昼だって‼︎」
「んー……」
まだ起きそうにない大河を見て、菜穂は溜息をこぼす。
そういえばタカが大河は寝起きが悪いって前に愚痴ってたっけ。
これは時間がかかりそうだ。
「菜穂、あたし先に蓮と行ってるからね」
「あ、うん。 すぐ叩き起こして行くから!」
菜穂の返事を聞いて、隣の部屋に戻る。
蓮はもうすでに浴衣から普段着に着替えていて、出るだけのようだ。
あたしはまだ浴衣のままで、着替えようと荷物を漁る。
着替えようと蓮を見れば、こちらをじっと見ていた。
「……蓮、向こう向いてて」