愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「……どういうことだよ」
呆気にとられた俺に聞こえるのは、微笑。
「話、戻すね」
「誤魔化すんじゃね「男を家に入れた理由、だっけ」
遮られて、息を呑む。
どうやら最初の問いに戻ったらしい。
「率直に言うと、それは真梨のためだよ」
「……はぁ?」
気の抜けた声が出る。
真梨はその頃酷い人間嫌いで、しかも男に対しては本当に酷いらしいのに、何故で真梨のためになるのか。
「その頃、真梨とあたしが出会って約三か月。丁度あたしに気を許して、精神的にも落ち着いてたの。だから、真梨の人間不信……男嫌いを少しでも軽くさせるために連れてったの」
遠くを見るような表情で言葉を紡ぐ。
「医者にも落ち着いたら慣れさせていけばいいって言われてたしね。
それで、流石に不良を連れていくわけにはいかないし、当時クラスメイトだった男子に協力してくれるよう頼んで真梨と会わせた。
――あたしの家で」
ヒュッと、息が詰まる。
「な、んで俺にそのこと言わなかったんだよ……?」
きっと、菜穂は倉庫に来なくなった頃から真梨と一緒に住んでたんだと思う。
だから真梨を一人にしないように俺に会いにこれなかった。
「……真梨のこと言ったとして、大河は信じてくれた?」