愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
饒舌に話す菜穂。
話し出すと止まらないのか、言い切った後自嘲的に笑った。
「なんて、いきなりこんなこと言ってもわかんないよね」
「…ちょっと待て」
悲しげに笑い掛けてくる菜穂を止める。
何?と言うように首を傾げる菜穂を見て、口を開いた。
「真梨が俺達と出会った時は別に普通だったけど。人間不信だったとしても、その時には治ってたんじゃねぇの?」
だとしたら、蓮斗と一週間で付き合ったとしてもおかしくねぇだろ。
そう付け加える。
だけど、菜穂は首を横に振って。
「真梨の人間不信はそう簡単に治るものじゃないよ。特に男に対しては酷いし、真梨は男の中でも不良って部類を嫌ってた」
そう言えば。
出会ったその日、真梨を誘ったのに遊び人と言う代名詞を持つはずの水川真梨は俺を拒否した。
『悪いけど。あたし、不良とする趣味も無いんだ』
そう言って、睨みつけて来た。
俺からしたら上目遣いをしているようにしか見えなかったけれど、あれはもしかしたら嫌悪していたのかもしれない。
俺――いや、不良と言う存在を。
「確かにあたしと出会った頃よりも大分マシになったよ。色々あったしね。
でも、それを差し引いたとしても真梨が蓮斗に気を許すのは早かった。正直言って、ちょっと嫉妬しちゃったし」
「……」
「…そんなこと、言う資格もないのにね。
真梨が遊び人になった責任はあたしにあるんだから」
その言葉に、目を見開いた。