a memorial connection
どこまでも荒れ地が広がる世界
荒れ地の中で、不自然に建っている立派な城
その城の最上階、一つだけ離れた部屋
全てが白に染まっているその部屋の中には、一人の少女と少女が座っている椅子以外何も無かった。
「美保。」
いつの間にか現れた黒コートにフードを深く被った男が少女の名を呼ぶ。
美保の肩がビクッと反応した。
「データは繋がったのか?」
フードの下に仮面を着けているせいか、男の声はくぐもっていた。
「…まだ、しっかりとは…繋がってません。」
「何?」
男の変わった声色に、美保は怯えたように声を震わせた。
「『力』が、邪魔して…繋がりません。」
「それをどうにかするのがお前の役目だろう!!」