手紙でXXXして。
ふと外をみると白いちいさなものが地面に落ちていった。

「そいつに全部書いてる。じゃ、俺時間ないから」


そう言って裕介はアパートの階段を下りていく。

あたしは、ただ手の中の手紙を見つめた。

すると、

「ごめんな、永野!前、お前に八つ当たりして!ほんとにごめんな!」

と、階段の下から裕介は叫び声が聞こえてきた。

アパートの廊下の手すりをつかみ、あたしは裕介の姿を探した。

すまなさそうな顔でこちらをむく彼にあたしも叫びかえした。

「気にしてないから!よくわかんないけど祐介も元気でね!」


あたしが手をふると、それを合図のように裕介は雪が降りしきる町の中を走りだした。

あたしは彼の姿を見送ると、ぎゅっと手紙を掴み、自分の部屋に入った。
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