手紙でXXXして。



「実、時間よ」

実の姉は、小脇に抱えたバックから時計をとりだし、彼に向かって伝えた。

「ああ、そっか、もう病院戻らなきゃいけない時間か、もどらなきゃー寂しいな~チハルさん、シンデレラな僕を慰めて。いや、いっそ抱きしめて。そして愛の逃避行に僕らは旅だつのであった」

あたしは実を無視して、彼の姉の方を向いた。
「はやく病院連れて帰った方がいいと思います。色々な意味で」

「わたしもそう思うわ」

彼女は、実に近づき、車椅子を押し始めた。


きいきいと
タイヤの音がなる。



さよならのことばを言おうと思って

あたしは口を開きかけた。

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