ONESTAR
あの後、

店長とナツキにねーちゃんを託し、

店長手作りのミネストローネを飲んでるねーちゃんには、「ちゃんと謝るのよ。」と、心配そうに言われ家に帰った。

ドアを開けた瞬間、おふくろに、有無を言わせずリビングに連れて行かれ、

わざわざ仕事を休んだと言う親父にこっぴどく怒られる間、

俺は一貫して

「進路について悩んでいるうちに、なんか人生がどーでも良くなって、家出した。」

と言う思春期の悩める少年を演じ続けた。
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