ONESTAR
最後の皿を洗い終わったねーちゃんが聞く。

「まだあるって何言ってんの?そのままだよって、ねーちゃん!!」

ねーちゃんは、濡れた手を拭くのももどかしそうに自分の部屋に向かう。

俺も慌てて後を追う。

ガチャリと自分の部屋のドアを開けたねーちゃんの背中から手を伸ばし、

電気をつける。

「……そのままなんだ……」

「そうだよ、言ったじゃん。おふくろ、俺の部屋よりマメに掃除してるよ。」

ピンク色のカーテン。

小学校から使ってた学習机。

高校の時の教科書が並べられたままの本棚。

「……あたし……全部処分してって言ったのに……」
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