ONESTAR
「そう?だってねーちゃんがバラしてくんなかったら、俺、限界超えてたよ。命の恩人だよね。」

「違うの、だからね、あたしってば酷い人間だって言う……あ、だったらね、えーっと、」

「ねーちゃん。」

あたし、こんなに酷い人間なんです話を続けようとするねーちゃんの唇に、人差し指をあてる。

「俺、ねーちゃんが、「あたしの趣味、殺人なの。」って言ってもキライにならないよ。」

ねーちゃんが、どうして?って目で俺を見る。

あ、この人差し指、ねーちゃんを黙らせる威力があるみたい。

「言ったじゃん、俺、世界で一番ねーちゃんが好きなんだって。」
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