ONESTAR
俺がかわいいと言った16歳の女子高生用に、

親にナイショでお泊りデートなんて感心しないけど、

私はけっこう理解のある父親だよ、と言う顔を準備して待ちうけてた親父は、

一瞬、ねーちゃんを視界に入れたのに、

なぜか読んでた新聞に視線を戻し、

そっからもっぺんねーちゃんを見た。

娘を二度見って、おい!!

ねーちゃんだよ、間違いなく!!

おふくろはもっと深刻で、

うちの子が連れ込んだ女の子が

実の姉なんてどうしようっ!ってのと、

トモミちゃんと面と向かって話すのなんて初めて!!

何話せばいいのっ!!って顔で、

サラダボウルを抱えたまま固まってる。
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