ONESTAR
「ひ、ひど……あたし、

一生懸命書いた……のに……」


彼女に一生懸命書いた、

と言うゴミを返し、

そのまま後ろにいた女に声をかける。



どっちでも良かったんだけど、

とりあえず、右。


「ひどいわ!サキがどんな想いでここまで来たか、あんた……!!」


「俺、あんたの方がいい。」


「は?」


「ずっと俺のこと見てたろ?」


「何言ってんの?!あたしは……」


「俺のこと、好き?」


「え?」


「今日の9時にここで待ってる。」

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