翔る。
いや、誰かなんてわかりきっている。
あれが愛姫だ。
抱き合う二人はそのまま続けて熱いキスをする。
見たくない見たくない見たくない
私はそう思っているのに目を離すことができなかった。
『殿の一番にはなれないよ』
さっき言われたばかりだからなのかはわからないが、成実さんの言葉が頭の中に響き渡る。
『これでわかっただろう?』と言わんばかりにずっとずっと繰り返し思い出される。
どうして私ばかりがこんな思いをしなければならないのか。
そしてやっと二人は離れて愛姫の顔を確認することが出来た。
やはり思うことは一つだ。
愛姫は私だ。
